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食環境衛生研究所 の従業員が書き込むブログです

(株)食環境衛生研究所のブログです。
by shokukantaro
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ワクチントラブルの回避。
人や豚にも疲れが見えてきて、体調を崩しやすい季節になりました。
今回はそんな様々なトラブルの中からワクチン接種に関する事故について考えて見たいと思います。
さて皆さんはワクチン接種から派生してしまう勿体無い事故があるのをご存知でしょうか?。意外に思うかもしれませんが、これらのトラブルは年々増加傾向にあります。
このワクチン接種に関するトラブルは気にしていない農場が多く、又ワクチン接種後の豚の体調確認も行っていない農場が多く見られますので注意が必要です。
下記にポイントを記載しますので、思い当たる点等がありましたら自分の農場で良く確認して見て下さい。
ポイント①副反応の種類について。(担当者は把握しておく事が必要です)
⇒発熱、食欲停滞、接種患部の腫脹、軟便、下痢、嘔吐、低熱、再発、不受胎、流産、白子、増体不良、事故等。
ポイント②副反応が強く豚に何らかのストレスが与えられた時に派生しやすい疾病。
⇒大腸菌関係疾病(早発性下痢症、浮腫病)、スス病(黄色ブドウ球菌感染症)、コリネ感染症(関節炎、皮膚腫瘍病変)、レンサ球菌感染症(関節炎、神経症状、突然死)、PRRS、サーコ等。
ポイント③ワクチン接種後は副反応が起こることが当たり前と思っている?。
⇒異物を体内に接種するのですから副反応は起こりますが、必ずしも表れた方が良いとは言えません。実際に重要なのはその表れ方になります。ワクチン接種後に成果が見える場合と見えない場合での副反応の出現には明らかに差が見られます。(前者は軽く、後者は重い事が多い)
ポイント④新しいワクチンを採用する場合、若齢母豚・弱子豚への接種時等は注意が必要。
⇒ワクチン接種日、接種日から2日間、接種後3日目~7日目位までの体調面の観察、ワクチン接種後の効果確認(成績改善)が必要。
ポイント⑤オイルアジュバント系統のワクチンに感受性が強い農場が存在。
⇒農場毎の条件下で合うワクチン、合わないワクチンが存在。自農場の豚の状況は常に確認し、把握しておく事が必要。
ポイント⑥飼養している種豚の系統でも左右される。
⇒ハイブリッド系、SPF系の使用農場、成績の良い農場でも注意が必要。
ポイント⑦母豚のワクチン接種が分娩予定日の4週前~2週前の間に集中している。
⇒分娩前に近ずくにつれて母豚の体には負担が掛かってきます。分娩前に集中するワクチンは母体だけでなく、子豚への負担も増加する危険性があります。
ポイント⑧ワクチン接種の間隔が短い。
⇒1日間隔、2日間隔、3日間隔等、できれば7日間程度のインターバルは必要。
ポイント⑨使用するワクチンの組み合わせや種類によっては優先順序が存在する。
⇒オーエスキー、PRRS、サーコ等のウイルス系のワクチンは他のワクチンとの間隔をずらす。未経産時期の鼻炎系統・肺炎系統のワクチンは早い時期に接種する等。
ポイント⑩未経産時期のワクチン接種が行われていない。
⇒妊娠期間中が初接種になると副反応が出やすい。
ポイント⑪離乳、移動、飼料の切り替え等、ストレスが2回以上集中する時期に接種されている。
⇒ストレス感作が重なると副反応が出やすい。
ポイント⑫虚弱子豚、弱子豚、体調不良(種豚、子豚)へのワクチン接種を強行している。
⇒健康状態でないとワクチン効果は表れにくい。
ポイント⑬一斉接種の時、全ての種豚に強行接種している。
⇒ワクチンによっては分娩舎近くで接種してはいけないもの、分娩予定日の3週前~予定日まで・交配後~交配後3週目頃までは外した方が良いものも存在する。
ポイント⑭ワクチン接種日の設定が月に1回か2回のペースになっている。
⇒副反応の少ない農場は週に1回、月に3回以上のペースでワクチン接種を行なっている。
実際に農場にて大変な思い(作業時間の増加、衛生費の向上、ストレスの増加等)で予防接種をしています。成績を向上させて事故の軽減にも繋がらなくてはいけないワクチン接種が、かえって豚の体調を低下させてしまい、悪影響に陥いらせているとしたら大変残念です。ワクチントラブルを起こさないように管理しましょう。
yuuichi-kikuchi

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by shokukantaro | 2009-12-24 21:19 | 畜産
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